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  • 心の可変スケール(単位)と人に備わった順応力

  • 投稿者:塾長
 
随分長くトピックが立てられなかったのは、
矢張り、紙にたった一点接したペンを運んで一枚の絵にすると言う
この途方もない、それだけでも奇跡的な、不可思議な経験の事を
言語化してお伝えするということの困難に、
この年の私ですらぶつかってしまうからであります。

今回は言語以上に、ただ列挙した私の少し昔の仕事の
一連の作業をひたすら見て頂く事でお伝えするのが好いと思って
ちょっと変わったトピの立て方をさせてもらいました。
解説は、質疑応答と併せてまた後で挟むとして、
先ずはひたすら観て頂こうと思います。

ある事を伝えたいがために自分のつたない、四苦八苦の様を
サンプルとして観て頂く事の適切不適切はありましょうけど、
大切な事だと思うので.....

さて、皆さんは陸上競技の100m走の練習の中に、
「9秒台」のシミュレーションと言うのがあるのをご存知でしょうか?
その様子というのはこうです。
3D映像を見るためのアイマスクというか、ゴーグルを掛けて、
ランニングマシーンの上にランナーを乗せ、
(キャタピラのスピードが実際に9秒台の早さにセットしてあるか否かは知りませんが)
練習するランナーに9秒台で走る疑似体験をしてもらうというものなのです。

そうしたシミュレーション体験による
人間に潜む「順応、適応」効果というのは多くの分野で実証されつつあるのは皆様もご存知かと思います。
これは言い換えたらスケールのチェンジとか、新しいスケールの刷り込みと言っても好いかも知れません。

今回私が並べまくった絵は、2005年暮れ近くに描いた
外人さんばかりの制作会社から来た絵コンテのラフと仕上げの羅列です。
片言の英語と日本語のやりとりから、いち早くラフにしてニュアンスの確認を取る→仕上げる、のタイムトライアル作業です。

これを見る事で先ず一つには
■このラフの「ニュアンスを心に描き、描き止める力」の部分の
大切さが善く分って頂けると思います。
(また、過去に取上げた「練習法」がラフにどう活き、「線の長さ」が仕上げにどう活きているかが垣間見える思います)

その上で皆さんに伝えたい事は、
デッサン力とか言って1人の人物のあるポーズを
紙を真っ黒にして描くのも大変だけれど、
そのスケールでデッサンと言うものを考えて居たのでは
実際の仕事には間にあわない事があるのです。
例えばここに大勢で踊ってるような絵もありますが、
夫々が違う個性と違う動きながら、適度なコミュニケーションで関係しあった動きをしても居ます。
1人の手だ足だ言ってる間にその全体を描き止める作業というのは、
必ずしも5人を描けば1人の5倍の労力というわけでもないのです。
五本の手指のデッサンに逡巡してる間に五人の動きを考える事も可能で、
その2つの作業間の労力は変わらなかったりもする、
そう言う経験は皆さんにも多々あると思います。

丁度、町内の縮尺で見ていた地図を、東京の千代田区の地図に持ち替えた時のような、
歩きだった時の身体の使い方が自転車に乗ったりジェット機のパイロットになったりすると、
大変になったというのとは違う「モード」の切り替えのようなものが起こって
人は対応できたりするのだと思います。

昨日千円札単位で悩んでた人が「500万以上の金の違いって実感として善く分らない」なんていってたのが、
何かで大成功して、ダイヤだらけの時計をパリで物色して「ちょっと地味ね」なんて言ってたりする。
....まあ、これはいい例ではないにしても、

人には染みついた「スケール」と言うものがあって、
自分と言う1人の人のキャパ、地平なんてものはせいぜいこの広さで、
人間に描ける絵の天地なんてせいぜいこんな高さ、こんな幅で....
というのがスポイルして、
この範囲で依り手慣れて仕事すればそれが熟練、
と言う風に、縮こまっている様な事があるとしたら、
皆さんにはそこに閉じこもって欲しくないのです。

人には、縮尺を変えてみれば、別なスケールの世界も、
順応力も、拡がる余地も
まだまだ無限なでのはないでしょうか?

そのサンプルとして自分の未熟な仕事記録を使うのは
いささか申し訳の無いところですが、
真意を汲み取っていただけて、皆様の胸に何か思うところあれば幸いです。
では....

※2008年02月14日 03:43 PAPA投稿
(投稿画像は↓〔1〕に)

投稿者
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URL
sage

  • [6]
  • 2008年02月12日 21:07 PAPA

  • 投稿者:塾長(転載)
  • 投稿日:2009年 3月22日(日)19時05分56秒
  • 返信
 
一本の線を長くするという話は、何度も触れてきましたが、
練習して練習して一センチずつ長くなる用にしていく、というより、
先ずは長く描いてみる。
兎も角長く。
失敗してもそうしてみる。
そうすると線が命懸けになって
道を寸部たがわず走らざるを得なくなってきたりもする。
そう言う側面もあると思います。

デッサンと線と、どちらが先とは一概に言えませんが
そう言う真剣勝負の「瞬間」が探し当てるモノもある事は確かです。

  • [5]
  • 4 2008年02月12日 20:46 PAPA

  • 投稿者:塾長(転載)
  • 投稿日:2009年 3月22日(日)19時05分15秒
  • 返信
 
一先ずここまでです。

  • [4]
  • 2008年02月12日 20:44 PAPA

  • 投稿者:塾長(転載)
  • 投稿日:2009年 3月22日(日)19時04分4秒
  • 返信
 
続きます

  • [3]
  • 2008年02月12日 20:42 PAPA

  • 投稿者:塾長(転載)
  • 投稿日:2009年 3月22日(日)19時02分59秒
  • 返信
 
続けます...

  • [2]
  • 2008年02月12日 20:36 PAPA

  • 投稿者:塾長(転載)
  • 投稿日:2009年 3月22日(日)18時52分20秒
  • 返信
 
順不同で、兎も角並べさせていただきますが、
大体、上がラフ、下が仕上げになっています。

  • [1]
  • 上記トピック投稿画像

  • 投稿者:塾長(転載)
  • 投稿日:2009年 3月22日(日)18時48分33秒
  • 返信
 
2008年02月14日 03:43 PAPA投稿


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